ホーム>マルタTOP>マルタ探索記>第9章
|Home|Malta|Greece|Italy|Turky|BBS|Links| Last update : 25/02/'01
ホーム>マルタTOP>マルタ探索記>第9章
| ＞ゴゾの地図（別ウィンドウで開きます） |
| 左の道をしばらく行くと、左手にクラフト・ヴィレッジがあった。 一番手前にある店の前に人が立っていたので、アズレウィンドーまでの道を尋ねた。 「このままこの道を真っ直ぐ行ったらサン・ローレンツの街に入る。教会の手前の道を左に曲がればドゥエイラ湾に着く。アズレウィンドーはそこにあるよ。」 サン・ローレンツの町は、クラフト・ヴィレッジからほんの２〜３分のところにあった。教会の手前には「←DWEJRA」 の看板が出ており、そこを左に曲がった。 １００メートルほどで町は途切れて両側は畑に変わり、道は細くて急な下り坂になった。道は曲がりくねりながら遙か下に見える海にまで続いていた。海の中には、巨大な丸い岩が転がっていた。あれがファンガスロックか？ 坂道の中程で１台のバスが停まっており、観光客がそこでぞろぞろ下りていた。何してんのかなあと思いつつ、その脇を通り過ぎた。  １０分ほどかけて長い長い下り坂をやっと下り終え、海岸まで辿り着いた。すぐ目の前にアズレウィンドーが見える。すでに観光バスが２台停まっていた。売店があって、その脇に標識が立っていたので、その標識のポールに自転車をチェーンで固定した。 遙か上方を見上げると、サン・ローレンツの町が見えた。後であそこまで、自転車を押していかなければならないのか・・・。 |
 海とは反対側に、小さな池みたいなのがあった。小さなボートが数隻浮かんでいて、観光客が乗ったり降りたりしていた。アズレウィンドーに行くボートは、あそこから出るのかな？池の半分は高い崖に囲まれていて、その一角に小さな洞窟があった。ボートはそこから出入りしている。 ちょうど観光客を降ろし終えたボートの兄さんに、アズレウィンドーに行くボートか聞いてみた。 「そうだけど、他にお客がいればＬｍ１（２５０円）だけど、一人だけならＬｍ３（７５０円）だよ。」 ラッキーな事に、すぐに１台の観光バスがやって来て、観光客がぞろぞろとこっちに向かって歩いてきた。 １０人ほど乗ったところでボートは桟橋を離れ、崖の洞窟へと向かった。暗く狭いい洞窟を抜けると、切り立った崖が続く外海に出た。 海の色は地中海の紺碧。曇り空でこれだけ蒼いのだから、お天気が良ければどれだけ美しいのだろう！ |
 ボートはまずアズレウィンドーとは逆の方向に向かい、崖に幾つ開いている洞窟を見学した。その後アズレウィンドーへ。アズレウィンドーは、長い年月をかけて風・雨・波が作り上げた巨大な岩の橋。こんな物を作ってしまうんだから、あらためて自然の力って凄いと思ってしまう。 ボートはアズレウィンドーの側まで近寄った後、先ほどの小さな池（インランドシー）に通じる洞窟に引き返した。洞窟を出たところで、泳いで洞窟へと向かっていく、ダイバーの一群とすれ違った。 |
 ボートを降りたあと、アズレウィンドーの上に登りに行った。アズレウィンドーの上は結構広く、幅は５〜６ｍほどあった。落ちないように気をつけながら下の海を眺めると、ちょうど観光客を乗せたボートが通りかかった。乗ってる人達が手を振っているので、こっちも手を振りかえす。 アズレウィンドーから引き返してくると、のどが渇いたので売店でマルタで人気のあるオレンジフレーバーのコーラ、キニーを頼んだ。コップ１杯でＬｍ０．３０（７５円）。味は・・・なんか後味がイソジンのようで、あまり美味しくない。しかし飲めなくもないので、全部飲み干した。 さて喉も潤ったし、それじゃ、がんばってあの坂をのぼろうか！自転車に乗り出発！・・・たいして坂を上らないうちに、バテた。自転車から降り、押して坂を上って行く。あ〜しんどい。 忌々しい事に、アズレウィンドーを見学している間は曇っていたくせに、今頃になって日が射してきました。あ〜暑い。 自転車を押す私の脇を、観光客を乗せたバスが何台も通り過ぎていった。窓から覗く顔は「大変だね〜」と言っていた。中には陽気に手を振っていく人達もいた。 ・・・頼む、乗せてってくれ〜！ サン・ローレンツの町は、まだまだ遙か上・・・。 |
 行きしなに、バスが停まって観光客を降ろしていたあたりまで上ってきた。何故こんな所で観光客が降りてたのだろうと気になったので、そこから続く脇道に入ると、そこにはマルタストーンの採石場がありました。崖が垂直に切り取られていて、その前には同じ大きさの長方体に切りとられた蜂蜜色のマルタストーンが並べてあった。 道に戻り、また自転車を押して坂を上りはじめました。下からおよそ３０分近くかかって、やっとサン・ローレンツの町までたどり着いた。あ〜しんどかった。・・・でも昨日食べすぎた分のカロリーは、これで消化できたかな？ 自転車の上に再び乗り、漕ぎ出す。 サン・ローレンツから少し行ったところで、道幅一杯に広がってこっちに向かって来る１０台近いバイクの集団に出会った。ゴゾ版暴走族か？ バイクの集団は全員笑いながら私に手を降って通り過ぎて行った。・・・何だったんだろう？ ヴィクトリアの町へと戻り、自転車屋さんに自転車を返した。 「１９時まで借りてていいのに・・・」と自転車屋さん。 １３時のバスでイムジャーへと帰った。 |