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| ＞ゴゾの地図（別ウィンドウで開きます） |
| 部屋で着替えたあと、夕食のためロビーに下りていった。 ロビーには掲示板があり、ゴゾ島のイベントスケジュールや博物館の開館時間表、ホテルの専用バスのスケジュール表が張り出してあった。ヴィクトリア行きは９時半と１６時半。やはりフロントのお姉さんの言ってた「１６時半にホテル前」というのは、この専用バスの事だったようだ。ラムラ湾行きのバスも９時半と１４時であったので、明日か明後日にラムラ湾に行く時には、このバスを利用しようと思った。 メインレストランはロビーのすぐ横にあった。 ボーイに案内されて、右手の窓に近い席へと座った。机には別の部屋のナンバーが置かれていたが、それをボーイ君に言うと、「ノープロブレム」と、私の部屋のナンバーに変えてくれた。 私の近くの席には既に３組の６０歳ぐらいのご夫婦がいて、ちょうど前菜を食べ終わった頃だった。しゃべってる言葉からして、イギリス＆フランスの方々のようである。 ボーイがメニューを持ってきた。 このレストランはイタリアンなので、コースはアンティパスト（前菜）・プリモ（第１皿目）・セコンド（第２皿目）・ドルチェ（デザート）からなっており、それぞれ数種類の中からチョイスするようになっていた。 料理を選び、飲み物にグラスワインを頼むと、ボーイに「ハーフボトルにいいのがありますが」と薦められた。 「そんなに飲めないんですが」 「残った分は、明日におまわししますよ」 との事なので、白のハーフボトルを頼んだ。 やがてさっきのボーイより若い、まだ新人らしい男の子がワインを持ってきて、確認のためワインのラベルを見せてくれた。でも見せられても銘柄指定したわけでもないから、合ってるかわからないのだが・・・。 ラベルには「CABERNET SAUVIGNON」と書かれていた・・・あれ？それって赤じゃないか？ そう思ってる内にコルクが抜かれ、グラスに少しそそがれた。やっぱり赤。まあ、赤白両方とも好きだからいいか。一口飲む。軽く飲みやすいが、しかしコクはしっかりとあって美味しい。 後でラベルを確かめると、「CABERNET SAUVIGNON 1998 EMMANUEL DELICATA」という銘柄だった。 （EMMANUEL DELICATAは、マルタを代表するワイナリーの一つ） |
| アンティパストは、何かの肉のテリーヌだった。味はまあまあ。 近くのテーブルの方々は、すでにプリモに移っていて、スパゲッティーなどを食べていた。 その中で目立つ１つの料理があった。マカロニを１５ｃｍぐらいの高さに積み上げた、ホワイトソースを使ったグラタンらしき巨大な長方体のもの。・・・良かった〜、あれ頼まないで。絶対食べきれない。 私のプリモはシーフードリゾット。アルデンテに仕上がってるけど、日本人が許せる固さ。塩加減もちょうどよく、海の幸のだしがきいている。私が今まで食べた中で一番美味しいリゾットだった。 ピアノの生演奏が始まった。曲はクラッシックから「明日に掛ける橋」やセリーヌ・ディオン「MY HEART WILL GO ON」など、結構バラエティに富んでいる。 一皿ごとに、タキシードを着たでっぷり太った支配人らしきおじさんが、各テーブルにまわってきて「Enjoy?」「Good?」と声をかけていった。その時に一人のお客が、彼に「曲のセンスがいいね」と言っていた。 セコンドは本日の魚。出てきた魚はおこぜに似た頭でっかちの、ものすごくグロテスクな魚のオーブン焼き。周りの席の人達も、それを見てぎょっとしていた。でもこういう魚ほど、美味しかったりするもの。ボーイが骨から身を外してサーブしようとするが、まだそのボーイ君新人のようで、かなりぎこちない手つきだった。味は鯛のような味だった。 付け合わせは温野菜と、マッシュポテトに具を入れて焼いたもの。美味しかったが、ボリュームがたっぷり過ぎてお腹が苦しい。魚は全部食べたが、付け合わせは半分残してしまった。 ２つ先のテーブルのご夫婦は今日が結婚記念日らしく、生クリームたっぷりの大きなデコレーションケーキがまるまる１個運ばれてきていた。そしてご夫婦は、そのケーキをペロリと平らげてしまった。 ・・・どうしてあれだけの食事の後、そんなもの食べれるのだろう。 デザートはワゴンに全種類載せられて、運ばれてきた。 フルーツタルトにチョコレートケーキ、クレームカラメル、マチュドニア・・・・。 どれも美味しそうだけど、お腹が苦しい。その中でも一番軽そうなマチュドニア（フルーツポンチ）を頼んだ。しかし半分食べたところでダウン。その後エスプレッソを飲んで、重い胃をかかえながらレストランを出た。 あまりにも胃が苦しく、部屋に帰ると即ベッドにゴロン。まだ２１時でしたが、しばらく「死ぬ〜、吐く〜」と呻いたあと、眠りについた。 |