マルタ探索記２７

第２７章　聖エルモ砦

　朝起きて、まずはメールのチェック。パソコンを繋いで友人にポストペットでメールを送ろうとすると、なぜかエラー。海外でペットを迷子にしてしまった(^^;)。昨日の晩まではなんでもなかったハズなのに、おかしいなあ。（後でその時サーバ側に問題があったことが判明）。

　今日はイムディーナ Mdina に移動するので荷造りし、フェニシアホテルをチェックアウトする。荷物は夕方までホテルで預かってもらうようお願いした。

写真：シティゲートからバスターミナルを望む

　ヴァレッタ市街に入る。
　シティゲートを潜ってすぐ左へ曲がり、マルタ騎士団大使館へ。ここでもローマのように切手が買えるかな思っていたが、今日は日曜日、扉は固く閉ざされていた。
　騎士団大使館の裏手にある道を行くと、シティゲートの上に出られた。ここからは共和国通りや、反対側のバスターミナルが良く眺められた。そのまま進むと首相官邸前の広場に出、そこからアッパーバラッカガーデン Upper Barracca Gardens へ。

　アッパーバラッカガーデンはグランドハーバーに面した稜堡の上にあるため、眺めは格別。グランドハーバーから対岸のスリーシティーズ、そしてハーバー沿いのヴァレッタの街並みが一望に見渡せた。

　

ガーデンのすぐ横の方にある港には大型の白いクルーズ船が停泊していて、その乗客らしいガイドに率いられた観光客グループが、大勢ガーデンの中をうろうろしている。

　ガーデンを出ると共和国通りまで戻り、一昨日買ったのと同じ店でパスティッツィを１個買う。食べながら通りをヴァレッタの一番先端にある聖エルモ砦へと向かった。聖エルモ砦では、１１時からイン・ガーディア In Guardia という騎士団時代のパレードが行われる。

　聖エルモ砦に着いたのは１０時頃。砦の前には騎士の扮装をした人が３人立って、観光客との写真撮影に応じていた。
　騎士達の格好は胸と背中と腰を覆う鉄の鎧に、赤やピンクの大きな羽根のついた鉄のヘルメット、提灯型の赤いズボンに赤い靴下、袖は黄色で襟は大きな白いフリルにピンクの襷掛けとかなり派手。おまけに３人のうち１人のおじいさんは赤いマントを羽織っている。

　聖エルモ砦はヴァレッタの一番先端部分にあって、海に面している部分は高い城塞、そして陸側には堀が巡らせてあった。堀は深く、そこに渡してある橋を渡って砦の中に入るようになっていた。砦の城壁の高さは堀の反対側の高さから見ると３階建てぐらいの高さで、大砲や銃を撃つ穴が幾つも空けられていた。
　この砦は１５６５年のグレート・シージ Great Siege（オスマン・トルコ軍による大包囲戦）の際、激戦となった場所で、現在は警察学校になっているらしい。

　橋を渡ってすぐの所が切符売り場で、チケット代はＬｍ１．５０（約３７５円）。

　切符売り場を出てすぐにある長方形型の広場がイン・ガーディアの行われる広場で、出番を待つ騎士の扮装をした人達や、観光客がうろうろしたり立ち話をしたりしていた。まだ見学用の場所に付いている人はほとんどいなかったので、先に砦の中をぐるっと見学してまわる。少し蒸し暑い日で、長袖に甲冑まで着けた騎士様方は大変なようで、城壁の上や小さな礼拝堂の中で涼んでる騎士を何人か見かけた。

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第２７章 聖エルモ砦

第２７章　聖エルモ砦