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ホーム>マルタTOP>マルタ探索記>第20章
>ヴァレッタの地図(別ウィンドウで開きます) |
夕食に出かける前に、一旦ホテルへと戻る。 途中バスターミナルの売店で、何か三角形のパイのようなものを揚げおり、美味しそうだったので1個買ってみた。中には杏ジャムのようなものが入っていて、ちょっと甘い。 ホテルの部屋に戻ると、マルタの日本人コーディネーターである佐藤聖子さんに電話をかけた。 ブルーグロットとハジャー・イム遺跡は効率的に廻るためツアーを使おうと思っていたのだが、今日ヴァレッタを見学して廻っている途中で幾つかの旅行代理店などで半日ツアーを探してみたものの、ちょうど良いツアーが見つからなかった。それなら車を半日チャーターしてもらおうかと思い、佐藤さんとコンタクトをとることにした。(佐藤さんとは出発前にホテルなどの件で、メールで連絡をとっていた。) 最初旦那様が電話に出られた。そして聖子さんに繋いでもらう。 「明日ハジャーイム遺跡とブルーグロットに行こうと思ってるんですが、もし車の手配をお願いしたら幾らかかりますか?」 「2,3人なら車をチャーターしていろいろ廻るのもいいんだけど、一人だとかなり高くつくから、バスで行ったら?ブルーグロットとハジャリム遺跡の間はちょっと距離があるけど、若いから歩けますよ。」 ということなので、バスにする事にした。 「ところでマルタで買いたいものとかある?明日私、フィルグリーのお店に行く用事があるので、よかったら一緒に行きませんか?」 「それはぜひご一緒させてください。」 という事で、明日の朝9時半にホテルのロビーで会う約束をした。 電話を終えると、夕飯をスリマで摂るため、スリマへ渡るフェリー乗り場に向かう、。 |
再びシティゲートからヴァレッタの市街に入り、共和国通りと交差するサウスストリートを左へと進む。幾つ目かの四つ角を右へと曲がると、階段になった通りにでた。 その長い階段を下っていくと、下の方からおばさんのどなり声が聞えてきた。声の方へ近づくにつれ、それが歌声だということが判り、そしてそれがセリーヌ・ディオンの「MY HEART WILL GO ON」であることが分かった。 歌声の主のおばさんは階段を下りきった所に立って、大声で気持ちよさそうに歌っていた。観客は向かいの建物の窓から覗いているおじさん一人だけ・・・・。 通りを左に曲がると、マッティアプレティ広場Mattia Preti Squareにでた。そこからさっき馬車で通った海沿いの道に出る。この道は城壁の上にあり、フェリー乗り場はその真下にあるのだが、そこへ下りる階段が見あたらない。下を覗くとフェリー乗り場から左へ城壁に沿って細い道が続いているので、左手へとしばらく進んで行くと、城壁の下へと下っていく細い道を見つけた。 フェリー乗り場に着くと、すでに20人ほどがフェリーが来るのを待っていた。乗り場の横にはカフェが1件あったが、今は閉まっている。 スリマからのフェリーが到着すると、桟橋に箱と椅子だけという簡易チケット売場ができた。チケットの料金はLm0.35(約90円)。フェリーと言っても車は乗れない小さな船だ。 フェリーは定時より5分遅れの6時20分に出航。この船が今日の最終である。 船がヴァレッタから離れて行くにつれ、ヴァレッタの全体像が見えてくる。 海岸線は全て海面から即高い城壁となっており、まさに難攻不落。その城壁の上に蜂蜜色の建物が連なっている。さすがに世界遺産に選ばれた城塞都市なだけに、その威容はまるで巨大な黄色い戦艦が海に浮かんでいるよう。海上に浮かぶ都市といえばヴェネツィアもそうだが、ヴェネツィアの雰囲気は優雅な貴婦人といった感じなのに対し、ヴァレッタは甲冑に身をくるんだ騎士のようだ・・・実際そういう騎士によって築かれた街なんだが・・・。 |