Koshin一家のギリシア探索記９

第９章　ミコノス島へ

>ミコノス島の地図（別ウィンドウで開きます）
>ミコノスタウンの地図（それぞれ別ウィンドウで開きます）

　サントリーニ島を飛び立った飛行機は、ナクソス島の上を越え、およそ３０分ほどでミコノス島へ。とあるビーチの上を通過する時、「パラダイスビーチ」と言う声が聞こえた。そうか、あそこがかの有名なヌーディストビーチかあ。

　ミコノス空港に到着。ここでは徒歩で空港ビルに向かう。
　ビルへの入口の脇に窓があって、そこから中へ荷物用のベルトコンベアーが続いていた。荷物は飛行機から台車に積み替えられ、そしてベルトコンベアーに乗せられるようだ。滑走路へのドアから覗いていると、のんびりと一人のおじさんが荷物を台車に積み替えていた。・・・積み替えなくても、飛行機の所で各自荷物を受け取った方が早いんじゃないか？結局荷物を受け取るまで、２０～３０分はかかった。

　外へ出てタクシーを拾う。ミコノスもタクシーにメーターはなく、空港～ミコノスタウン間は２０００ドラクマ（約８００円）だそうだ。

　５分ほどで、有名な４つ並んだ風車カト・ミリが見えてきた。町の外側を回り込むようにしてホテル・レトに到着。ホテルはミコノスタウンの少し外れ、ミコノス港に面した所にある。

　学生の頃ミコノス島に初めて訪れたときの事である。一緒にアテネ行きの飛行機を待っていておしゃべりしていたおじさんに、「今度ミコノスに来ることがあったら泊まってね」と、このレトホテルのパンフレットを渡された。そのパンフレットの中にアパートメントの部屋の写真が載っていて、それがなかなか良さそうだったので今回ここを予約した。・・・さすがに向こうは数年前の事なんて、覚えてないだろうけど。

　アパートメントの受付はどこだか分からなかったので、とりあえずホテルの入口に親＆荷物を残して一旦ホテルのフロントへ。フロントにはおじさんが一人。

「アパートメントの方を予約してるんですけど、受付はここでいいですか？」
「いいよ」

　おじさんと一緒に入口まで両親＆荷物を迎えに行き、ホテルの建物の前を左へ曲がる。するとそこはおもいっきり工事中だった。庭の一部をプールにするらしく、土木のおっちゃん達が忙しそうに動き回っている。そして私たちが泊まるアパートメントの棟も、工事中だった。

　セメント袋やらビニールやら木片の合間を縫って２階へ。扉を開けたそこは、こざっぱりした部屋。キッチン付きのリビングに、ツインベッドの部屋、あとお風呂兼トイレ。リビングの電気を付けようとすると、電気の球が切れていた（すぐ付け替えてくれた）。部屋、設備ともちょっと古いかなあ。サントリーニの部屋が新しく綺麗だったので、よけいにそう思える。
　まあだから改装工事しているんだろう。どうも私たちの予約が入ったために、この部屋だけ工事を後回しにしてくれたようだ。それならホテルの方にしておけばよかったかな・・・（ホテルの方は、すでに改装済）。

　部屋で一休みしてから、町の散策へと出かけた。

写真：ミコノス港

　港沿いに５分ほど歩くと、カフェが立ち並んでいる賑やかな所に出た。
　港には小さなボートがいくつも浮かんでいる。水は澄んでいて、魚が群をなして泳いでいるのが見える。
　港沿いの旅行会社で、明日のデロス島行きのボートのチケットを購入する。船の名前は「ヘラ」。行きは９時と１０時発、帰りは１２時と１３時発で、どちらの時間に乗ってもよいらしい。

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第９章 ミコノス島へ

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