Koshin一家のギリシア探索記１０

第１０章　ミコノスタウン

>ミコノスタウンの地図（別ウィンドウで開きます）

　リトル・ヴェニスの方に向かって歩いていく。

　ミコノスの路地は狭く、曲がりくねっていて、いまどこにいるのか分からなくなる。適当に見当をつけて歩いていくと、ペリカンが２羽寝ていた。ピクリとも動かないので、母と妹は置物だと思ったらしい。

　やがてリトル・ヴェニスに到着。ここは名前の由来になったヴェニスのように、海ぎりぎりに家が建てられている。そこからすぐの所に、ミコノスの写真では必ず出てくる４つの風車（カト・ミリ）があった。日没頃にもう一度ここに戻ってくることにして、また町の中に戻る。

　さすがにエーゲ海で１・２を争うリゾート地。サントリーニも土産物屋が建ち並び観光客も多かったが、ミコノスの方がもっと多い。たくさんの観光客が、私たちと同じようにぶらぶらお店をひやかしながら歩いていた。今でも結構人が多いなと思うのだから、夏のシーズンの人混みはどうなるんだろう。

　お店は貴金属屋が多く、あとレース屋、一般的なお土産屋、リゾートウェア屋が並んでいる。両替所もたくさんあった。　店のショーウインドをちょっと覗こうとすると、すぐにお店の中から人が出てきて「今なら５０％ＯＦＦだよ、どうだ、中で見ていかないか」と声をかけてくるのには辟易した。頼むから、ゆっくり覗かせてほしい・・・。

　一軒のサンダル屋で父のサンダル（革製）を一足購入し、またリトル・ヴェニスへと戻った。もうすでに日は傾いて赤くなり始めている。カト・ミリの所で日が沈むのを待つ。

　この辺りには紫色の花が沢山咲いて、夕焼けのオレンジの光の中では、その花の色が浮かび上がたように見える。何人もの人達が、思い思いの場所に腰掛け、日が落ちるのを待っていた。

　やがて日はミコノスの町の白壁を赤く染めて、沈んでいった。今回のギリシャの旅の中で、一番綺麗な夕日だった。

　夕飯は港から少し入った所にある、NIKOSという店で食べた。値段が安い割においしかった。

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第１０章 ミコノスタウン

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