Koshin一家のギリシア探索記１１

第１１章　デロス島１

>ミコノス島の地図（別ウィンドウで開きます）

　今日は９時の船でデロス島へ行く・・・つもりだったが、朝起きたら８時過ぎ。朝食をとってから１０時の船で行くことにした。

　港のカフェが集まっているあたりに来ると青空市場が開かれていた。野菜はキュウリ、トマトなど、あまり種類は多くない。また魚市場も開かれていて、とれたてのアジやサバなどが売られいた。買い物客はなぜかおじさんが多い。
　足を少し引きずった白いペリカン１羽と、若いピンク色したペリカン２羽が、漁師らしいおじさんから小魚をもらっていた。

　一番人が入っているカフェに腰をおろす。客の半分は観光客、そして残り半分は市場に買出しにきた地元の人達のようだ。
　両親はホットサンド、妹はオムレツ、私は目玉焼きとクロワッサンを頼んだ。オムレツは卵を３つは使っているだろうと思われる、巨大なもの。クロワッサンも巨大でバターがたっぷり、そしてふわふわしてて日本のよりずっととおいしい。

　食べ終わると、魚市場の先から伸びている桟橋へ。その先の方からデロス行きの船は出発する。乗り込むと昨日サントリーニからの飛行機で一緒だった、カナダ人の団体ご一行様がいた。
　
　船はミコノス港を出ると、ミコノス島の海岸を左に見ながらデロス島へと向かう。風がないため波もなく、まったく揺れない。海はまるでサファイアのようにきらきら輝いている。

　デロス島はかつては貿易都市として栄え、デロス同盟が結ばれたのもこの島だった。しかし今では住民もいない、遺跡だけが残る島になっている。現在この島は世界遺産に指定されている。

写真：デロス島の花畑１

　３０分ほどでデロス島に到着。

　見えるものは考古学博物館の建物、白い遺跡、そしてそれらを埋め尽くすような一面の花畑だった。
　港から博物館の間は黄色い花、博物館の前は紫色の花で染まり、遺跡の合間には赤いポピーが咲いている。まるで天国のよう。遺跡見学そっちのけで、花景色に見とれていた。

　花の合間を縫うようにして考古学博物館に行くと、そこは「ギリシャ人修学旅行生」に占拠されていた。騒ぐし、歌うし、踊るし・・・うるさい！
　博物館は修理中で半分くらいしか見れなかった。内容は、像の一部、陶器の一部など、かけらの類が多くてちょっと寂しい。

　今日の天気は快晴、暑い！木が殆ど生えておらず日陰がないので、のどが乾く。博物館横の売店で水を買うと、とんでもなく高かった。町で買ってきておけばよかった。

　有名なライオン像を見に行った後、デロス島唯一の山（丘？）キントス山へ。神殿跡が並ぶ坂道を上ると、途中から頂上までは階段である。

写真：神殿跡とキントス山

　階段の途中でアメリカ人ハネムーナーに遭遇。
「もうだめだわハニー、先に行って」
「なにを言うんだハニー、頂上はもうすぐじゃないか」
「わかったわ、がんばるわハニー」
・・・狭い階段で立ち止まられると邪魔なんですけど。

　

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第１１章 デロス島１

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