ペルガモン

＜その２＞

アスクレピオン

　ローマ時代に使われた医療施設。病院というより保養所といった感じで、入院患者はここで治療を受けつつ、施設内にある劇場で音楽を聴いたり、図書館で本を読んだり、スポーツしたりしたそうである。

　写真は聖なる道。この列柱の並ぶ道を通って患者はアスクレピオンにやってきた。

アスクレピオス神

写真：プロピロンの円柱

　アスクレピオスはギリシャの医者の神様。

　医術の神でもあるアポローン神の息子で、死者をも蘇らすことができたらしい。そのため黄泉の国の王ハデスがゼウスに苦情を言い、それを受けてゼウスはアスクレピオスを雷で撃ち殺されたそうな。でも後に復活させてもらっている。

　蛇がこの神様のシンボル。蛇は脱皮することから、再生を意味するらしい。

アスクレピオンでの治療方法

　まず患者はアスクレピオン中央にある聖なる泉で体を清め、その脇にある入口から地下道に入り、そこを通って治療所であるテレスポロス神殿に入る。
写真：地下道

　
　円形の治療所では、マッサージや泥浴、薬草治療が行われたらしい。
　また治療所の中には夢の部屋という小部屋があり、そこで寝ている患者に、壁越しに医者が声をかけ、さも夢の中で神様が治療法を授けているというような暗示をかけたらしい。「病は気から」、心理療法である。

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Pergamon ペルガモン (Bergama ベルガマ)

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