ペラパラスホテル

　創業は１００年前という、イスタンブールでは老舗のホテル。別名、ホテルの博物館。ロビーやオリエントエクスプレスバー、ボーイが動かす木製のエレベーターに創業当時の面影が残っています。
　かつてはアガサ＝クリスティーやケマル＝アタチュルク大統領など、大勢の著名人に愛された高級ホテルでしたが、今は老朽化して、はっきり言って部屋は「ボロい」です（水回りは改装して綺麗にしてましたが）。見かけから、ゴージャスでお嬢様なホテルライフが出来ると思っていると、肩透かしを食らいます。スタッフの対応も、某ホテルドラマのような「お客様は神様です」な対応を期待すると、裏切られます。でも悪いわけじゃなく、質問したことに色々答えてくれたりと、結構親切でした。ただその態度が、ちょっと馴れ馴れしいんですよね。
写真：ペラパラスロビー

　そしてこのホテルになんでわざわざ泊まったかと言うと、アガサ＝クリスティとケマル＝アタチュルクが泊まった部屋が、記念に残されているんです。
　クリスティの部屋は４１１号室。なんと、私の泊まった部屋のお隣でした。アホみたいに、思わずクリスティの部屋の方の壁に「きゃー」と貼り付いてしまいました。ちなみに部屋の内装は両部屋とも一緒で、部屋からの眺めも一緒。湾とは逆サイドなので、景色は悪いです（昔はまた違ったのかな？今は道路と建物しか見えない）。
写真：クリスティの部屋の札

　クリスティはこの部屋で「オリエントエクスプレス殺人事件」を執筆したそうです。
　なお、泊まり客以外がここを見学できるかは不明。泊まり客でも見学できる時間は、限られているらしい（私は朝食後部屋に帰ってきたら、ちょうどお隣さんがお掃除中だったので、覗かせてもらったの(^^;)）

　ケマル＝アタチュルク（トルコ共和国初代大統領で、トルコの父と呼ばれる国民的ヒーロー）のお部屋。さすがに「スイートルーム」です。
　クリスティの部屋を訪ねても、アタチュルクの部屋を訪ねる日本人は少ないのか、またそれを食い入るように眺める日本人は珍しいのか（実はこの方で卒論を書くことも考えていたんです）、鍵を開けてくれたボーイさんが喜んで、奥の部屋まで見せてくれました。

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３． ペラパラス・ホテル

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