Koshin一家のギリシア探索記５

第５章　イアの町

>サントリーニ島の地図（別ウィンドウで開きます）

　フィラの町のバスで時刻を見ると、イア行きはあと１時間以上はなかった。タクシーで行くことにして案内所らしきところで料金を聞くと、２０００ドラクマ（約８００円）との事。メーターはないらしい。

　タクシーは町を抜け、山肌を削って作った、横は崖という曲がりくねった道をぐんぐん飛ばしていく。ギリシャ人って、なんでこんなに車を飛ばすのだろう。

　２０分ほどでイアの町に到着。この町は夕日が綺麗なことで有名な町だ。
写真：イアの教会

　日没は７時半頃とホテルで聞いていたので、あと２時間以上時間があった。とりあえず海に面したカフェでちょっとお茶をする。私が飲んだのはカフェ・フラッペ。氷を入れてシェイクしたアイスコーヒーだ。かなり甘い。

　その後絵葉書を見たり、アクセサリーショップを眺めたりしながら、イアの町をぶらぶらする。町の奥の方には風車があった。

　７時頃、町の先端にある展望台へと向かった。

　まだ時間が早いからか、展望台には私たちの他はカップルが一組いるだけだった。
　この展望台はヴェネツィアの砦の跡らしく、先端には崩れた教会があった。ここから見るイアの町並は、よく絵葉書になっている。
写真：マーガレット

　もともと今日は風が強かったのだが、日が傾くにつれますます強く吹いてきた。日中でも日陰にはいると肌寒く、長袖の羽織るものが必要だったのだが、さらに寒さは増し、風を避けて４人固まって壁に張りついていた。
　空には昼間はなかった雲もどんどん湧いてきている。果たして夕日は見れるのか？

　やがて空は青からオレンジ色に変わりだし、人もぼちぼち集まり始めた。三脚に一眼レフを携えた人もいる。みんなあちらこちらに座って夕日が落ちるのを待っている。
　しかし雲はどんどん集まってきて、結局多少空は赤くなったものの、海に沈む前に太陽が厚い雲に隠れてしまった。残念。
　
　その日の夕食はイアで食べるつもりだったが、あまりの寒さに体調が悪いと言い出すものが１名出てきたので、ホテルに帰ってキッチンで作って食べることにした。
　今回サントリーニとミコノスの宿がキッチン付きなので、醤油、塩、砂糖、胡椒、顆粒のだしを持ってきていた。

　小さなスーパーがあったので、卵とお米とトマトを買う。イアのバス停に行くと、ちょうどタクシーが１台いたのでそれで宿へ。そしておじやを作って食べた。

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第５章 イアの町

第５章　イアの町