Koshin一家のギリシア探索記２０

第２０章　帰国

　飛行機は７時の出発なので、朝は５時起き。５時半にはチェックアウトして、タクシーで空港に向かう。

　搭乗手続きをし、セキュリティーチェックを受け、出国検査を通る。

　EU外（スイス）に出るため、免税を受けるため税関へ。出国検査を出た所に税関のカウンターがあったが、職員がいなかった。電話があって「ご用の方はお電話を」という張り紙がしてあったので、書いてある電話番号をまわす。

　「免税の手続きをしたいんですけど」と言うと、
　「今係員を向かわせますから、ちょっと待っていてください」との返事。

　１０分ほど待って、やっと係員が現れた。彼は席に着くとまず自分のたばこに火を付け、それから免税の書類と品を見せろと言ってきた。渡すと、のんびりと中身を調べ、パスポートの関係ないページも眺めた後、やっとはんこを押してくれた。

　次は払い戻しの窓口へ。現金での払い戻しはドラクマのみで、両替所はトランジットエリアにはないと言われたので、クレジットカードに返金してもらう事にし、書類にクレジットカードナンバーを書き込んでからポストに放り込んだ（３ヶ月後にカードに振り込まれた）。
　その後余ったドラクマで、免税店で化粧品を買う。

　ゲートからはバスに乗って飛行機へ。席に行くと、隣の席にはミコノスのパラダイスビーチで出会ったシカゴの兄ちゃんが座っていた。彼も今日帰国らしい。

　離陸し、しばらく飛ぶと右手に雪をかぶった山が見えてきた。スクリーンを見るとデルフィの近くを飛んでいるので、たぶんパルナッソス山だろう。やがてアドリア海に抜け、イタリア半島を北上しチューリッヒへと向かう。
　機内食はオムレツ・焼きトマト・焼きたてパンで、とてもおいしかった。

　チューリッヒでは乗換の時間が５時間ほどあったので市内に出ることにした。チューリッヒの空港から中央駅まではおよそ１０分ほど、１時間半ほどチューリッヒの旧市街をぶらぶら見学してから、また空港に戻った。
　
　関空行きのスイス航空はがらがらだったので、真ん中４席を占めて寝て帰れた。

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第２０章 帰国

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