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Last update : 06/07/'03
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アルバニア日帰り探索記

１．アルバニアへ
ツアーを申し込む

（２００２年５月６日＜月曜日＞）

　アルバニアへのツアーを申し込んだのはVarthis Travel という旅行会社。コルフ（ケルキラ）島の中心コルフタウンの、オールドポート（旧港）から海沿いにパレオ・フルリオ（旧城塞）に向かった所にある （ガイドブック「個人旅行」のギリシア編に載ってる）。

　ここではコルフ島の南にあるパクシ島やケファロニア島へのツアーも取り扱っている。パクシ島のツアーは毎日あるようだが、アルバニア行きとケファロニア行きは週２〜３回。
　実はケファロニア行きのツアーを申し込みにきたのだが水・土曜日のみ、火曜はアルバニア又はパクシ島のツアーのみとの事。

　アルバニアは例のねずみ講問題のあと、一般市民に武器が渡っているなんて話を聞いていたので治安が心配だったのだが、
私「アルバニアって危なくないの？」
旅行会社のおじさん「全然。平気だよ。沢山コルフから観光客がいってるよ。」
との事なので申し込んだ。

　ツアー代金は３３ユーロのところを割引して２５ユーロ。ただしアルバニアのパスポートコントロール代９ユーロは港で改めて支払わなければならないそう。申し込みの際、国籍、生年月日、パスポートNo.や職業などを用紙に記入させられたが、この内容がそのままアルバニアの入国検査に渡るため、正直に書くように言われる（昔年齢をごまかしたおばさんがいたらしい・・・）。

　ツアーを実際催行している会社名はPetrakis Line&Cruses。ツアーの集合場所はニューポート（新港）で、９時出発のため８時３０分に集合するように言われる。
港へ

（２００２年５月７日＜火曜日＞）

　言われたとおり朝８時半にニューポートへ。
　ターミナルビルの港側に「Albania」という張り紙をした小屋があって、そこで旅行会社のバウチャーとパスポートを渡してチェックイン。

　さてこの時、「遺跡へのツアーに参加しますか？昼食も付きますよ。」と係員に言われて「もちろん」と言うと、「では２７ユーロです。」という答えが。
「あれ、ツアー代は旅行会社ですでに払ってますけど？」「それは往復の船の代金のみです。昼食付きツアーに参加されるんだったら後１８ユーロとパスポートコントロール代の９ユーロ払ってください。」・・・昨日支払ったのが船のみの値段だなんて聞いてないぞ。しかしここでゴネても「じゃあ参加しなくて結構です」とか言われて終わりになりそうなので、おとなしく２７ユーロ支払った。後で他の参加者に聞いたところ、やっぱりみんな最初の３３ユーロの他に２７ユーロ支払ったらしい。

コルフ新港　船はその小屋の前に停泊していた。私はツアー専用のボートで行くのかと思っていたが、アルバニアまでは定期船を利用するらしい。なので停泊しているアルバニア行きの水中翼船の前には、出稼ぎ帰りと思われる大きな荷物をかかえたアルバニア人の姿と、短パンにサンダル履きのいかにもリゾート客といったツアー参加者の姿が入り乱れてていた。

　天気が悪く、小雨がぱらぱらと降ってくる。傘持ってきてないよ。早く乗船したい。

乗船

　９時になっても乗船は始まらず、やがて観光バスが一台到着。そこから降りた１０数人の観光客がチェックインの小屋へ。船はこの人たちを待っていたようだ。

　９時半すぎにやっと乗船開始だが、出入国係官がチェックインの時に預かったパスポートの名前を一人ずつ読み上げ、名前を呼ばれた人から乗船していくようになっていた。私のパスポートはチェックインの時にちらっと見るだけですぐ返してもらったので、自分で持っている。パスポートを係官が預かっているのは、アルバニア人と一部の観光客のようだ。

　待っていた乗客が半分ぐらいが乗船したところで満員になったらしく、「残りは次の船！」と係官。怒ったアルバニア人の１人が係官に食ってかかり、パスポートを奪い取り、無理やり出航しかけていた船に乗り込んだ。
　残っていた大半は観光客で、次の船が沖の方からやって来るのが見えていたこともあり、他の人達は「やれやれ」という感じでおとなしく次の船を待つ。

　次の船は前の船の出航と入れ替わるようにやってきた。また名前を呼ばれた人から乗船を始め、最後に私も含めた既にチェックイン時にパスポートを返してもらっていた観光客が乗船。全員乗船するとすぐに船は出航した。

アルバニア上陸

　船は港を出ると、コルフ島の海岸線を左に見ながら一路北へ。水中翼船なのでかなり高速を出しているが、波があまり無いためそれほど揺れない。船の中にはトイレもあり、コーヒーなども買える。

　出航してしばらくすると、船の乗務員がアルバニアの入国＆出国カードを配りに来た。名前、パスポートNo.、発行日、居住地などを記入する。

サランダの港　２０分ほどでアルバニアのサランダに到着したが、港の沖で何故か分からないが１０分ほど停泊。船の小さな窓から見えるサランダの町は小さな港町だった。天気が悪いせいか、土色の地味な建物が並ぶ町は、やけにもの寂しく見える。

　やっと船が再び動き出し、港の岸壁に到着。アルバニアの入国係員らしき人物が乗り込んで、船の出入り口のところでパスポートをチェックし、入国・出国カードの両方を集めた。

　船を下りる。普通ならボードを持つかバッチを付けた現地ガイドがいるものだが・・・それらしき人物はいなかった。港にあるのは大きなクレーンが一つ、奥のほうにカフェというかキオスクというか掘っ建て小屋が一つ、街と港との出入り口に検問ゲートが一つ、客待ちのタクシー２台、知り合いを迎えに来たらしいミニバン、そして地味な緑色のバス一台。とりあえずバスに向かうが、フロントガラスにも側面にも行き先や○○Tourという表示は無かった。

　バスには運転手もガイドもいなかったが、同じ船で来た観光客が座っていたので、「これって１日ツアーのバスですか？」と訊ねると、「たぶんそうだろうと思ってみんな乗ってるの。」という答えが。その後バスに乗ってきた観光客も「これって１日ツアーのバス？」と聞いていた。

　乗ってきた船から乗客が全員降り、岸壁で待っていた人たちが乗り込む頃になって、やっと運転手とガイドのおじさんらしき人達がやってきた。一番前に座っていた観光客が「これって１日ツアーのバスだよね？」と訊ねると、「そうですよ。」と答えた。

　

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