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Last update : 04/01/'04
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City of Verona ヴェローナ市

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世界遺産登録:2000年 登録基準:文化遺産(ii)(iv)

ヴェローナ観光局の公式サイト http://www.tourism.verona.it/

 ヴェローナはヴェネト州第2の都市でヴェローナ県の県都でもある人口25万人の都市で、「ロミオとジュリエット」の舞台としても知られています。

 位置はイタリアの北部、ミラノ〜ヴェネツィアを結ぶ横の線(それぞれフランス南部、東欧へと続く)と、ローマ〜ドイツを結ぶ縦の線の交差するところにあり、そのため交通の要所として古代ローマ時代から栄えてきました。
 1136年に都市国家となり、13世紀末から14世紀にかけてスカラ家の下で全盛期を迎えます。
 ミラノのヴィスコンティ家に攻め入られた事から、1405年自らヴェネツィア共和国の支配下に入り、以後ヴェネツィアの地上の拠点都市として栄えます。1796年ナポレオンの侵略によってヴェネツィア共和国崩壊。その後オーストリアの支配下に入りますが、1866年イタリア共和国の一員となりました。
 街の長い歴史ゆえに旧市街には古代ローマや中世の建造物が残り、2000年に世界遺産に登録されました。

 数ある遺産のなかで、特に古代ローマの闘技場(アレーナ)はイタリアで最も保存状態が良く、夏にはここで音楽祭が行われ、世界中から音楽ファンが集まります。またヴェローナのあるヴェネトは良質なワインの産地として知られ、4月にはイタリア最大のワインフェスティバルVinitalyが開かれます。

 徳島市や山形市とほぼ人口が同じ都市なので街はそこそこ大きいものの、見所は旧市街にかたまっているので、主なところ廻るだけなら半日〜1日で観光可能です。

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ヴェローナ駅 Stazione F.S. Porta Nuova
バス行先表示 ヴェローナまでは飛行機で入ることもできますが、大抵はミラノまたはヴェネツィアから列車で入る事になると思います。所要時間はそれぞれ1時間半です。
 ヴェローナのメインの駅はポルタ・ヌオヴァ駅。ミラノやローマほどではないにせよ、そこそこ大きな駅です。構内にはバール、ファーストフード、荷物預かり所(私が行った時にはロッカーは使用禁止)、トイレ(有料だがきれい)などがあります。切符売り場は過去3回訪れていつも混んでましたので、切符買う人は気をつけて。

 バスターミナルは駅前にあり、市バス(オレンジ色のバス)のチケットは駅構内のたばこ屋で販売しています。ちなみに青いバスは中・長距離バスで、チケット売場はターミナル横のオフィスになります。
 1日券もありますが、見所は旧市街の狭い範囲に集中しているので、旧市街までの往復分として2枚購入するだけでいいと思います。旧市街まで1.5kmほどなので、時間がある場合は徒歩で移動も可。

 旧市街の入り口ブラ広場までは、11・12・13番のバス利用になります。所要10分。
ヌオヴァ門 Porta Nuova
ポルタ・ヌオヴァ バスに乗った場合、駅を出て最初に見えてくるのがヌオヴァ門(新しい門)。ヴェローナはかつて城壁で囲まれていおり、いくつかの門がありました(現在は城壁はあまり残っていない)。

  バスはヌオヴァ門を過ぎてポルタ・ヌオヴァ通りを真っ直ぐ進むと、やがて右に折れます。するとすぐ左手にアレーナが見えるので、そこ(Piazza Bra)でバスを降ります。

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ブラ広場 Piazza Bra
ブラ広場 アレーナのある広場がブラ広場で、カフェが並ぶ市民憩いの場です。セルフサービスで食事が取れる店などもあります。

 なお駅行きのバス乗り場はかつての城壁に開けられた門(穴?)から外に出たところにあります。またその近くに大きなスーパーもあり、パルアーニのお菓子も売ってました(笑)。

 広場の東側は市庁舎で、ヴェローナの黄色と水色の旗と、ヴァネト州のサンマルコの獅子の旗、そして何故か「PACE」の旗が掛けられていました。
市庁舎(PACE=平和。03年春、イタリアでは、アメリカのイラク侵攻に抗議の意味でこの旗を掲げる家が多数ありました。が、公共の施設の建物で揚げていいのか?(イタリアは侵攻賛成国))

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アレーナ Arena
アレーナ1 ヴェローナのアレーナは大きさはローマのコロッセオの3分の2ですが、座席のほとんどが残っているなど、イタリアで最も保存状態が良い古代ローマの円形闘技場です。

 収容人数は2万2千人で、7〜8月にはヴェローナ音楽祭として野外オペラの会場になります。
アレーナ入り口アレーナ観客席裏の通路
アレーナ内部1

左上:アレーナ入場口
左下:アレーナ観客席裏の通路
右上下:アレーナ内側

アレーナ内部2

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ジュリエットの家 Casa di Giulietta
ジュリエットの家のバルコニー ブラ広場から高級ブランドショップの建ち並ぶマッツィーニ通りVia Mazziniを10分ほど歩き、カペッロ通りVia Capelloを右に折れると、ジュリエットの家があります。(観光客が集まっているので、すぐ場所は分かります)。

ジュリエットの像 シェイクスピアの「ロミオとジュリエット」はヴェローナで実際あった話を元にしたと言われ、ジュリエットの家のモデルとなったカプレティ家の邸宅が一般公開されています。

 細いカペッロ通りから入口を入ると中庭で、ここにバルコニーがあります。その手前にジュリエット像が立っているのですが、この胸に触ると幸せになると言われているので摩擦でつるつるになっています。

 この13世紀に建てられたジュリエットの家の中は有料で公開されていて、当時の家具や生活用品が展示されています。
上から見たベランダのある中庭ジュリエットの家の中ベッドルーム

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ロミオの家 Casa di Romeo
ロミオの家 ロミオの家とされているものは、スカラ家の廊のすぐ脇の通りVia delle Arche Scaligere にあります(建物の上のM字型の胸壁が目印)。

 14世紀の建物で、内部は見学不可。

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